『ワインは身体に良い』と昔から言われますが、なにが良いのかということが、最近の研究によって明らかになってきました。その栄養成分などを、ひとつひとつ解説していきたいと思います。
先ず、ワインの赤と白に共通する点としては、適度なアルコール。
食中毒を予防し、食欲を増進させ食事を美味しくする、消化を助け、血流を良くします。
また、白ワインには、以下の作用があります。
●酒石酸 リンゴ酸により殺菌効果や整腸作用があります。
●カリウムやマグネシウム・カルシウムも多く含み、カリウムにより利尿作用により新陳代謝の活発化、血圧降下にも作用し、カルシウム・マグネシウムにより骨粗しょう症にも効果的です。
色素の多い赤ワインにはポリフェノールが豊富です。以下はそのポリフェノールの種類です。
●タンニン
赤ワインの渋み成分。
タンニンはワインに味の深み(複雑さ)を与えるとともに、熟成において酸化を防ぐという重要な役割も持っています。その為、人体においても抗酸化作用をもたらすと言われています。
●レスベラトロール
脳の記憶や学習に効果をもたらすとされるポリフェノール。
特に、認知症に効果があるといわれています。
●アントシアニン
ブルーベリーなどに含まれている目に良いとされるポリフェノール。
視力回復のほか、強い抗酸化作用を持つ。また、アントシアニンは、ビタミンC・E、フラボノイドと結合し、老化やがんを予防するといわれています。
さらに、アルコールと一緒にとると吸収力がアップする性質があります。
●フラボノイド
血管を柔軟にし血圧を下げるポリフェノールと考えられています。
赤ワインをたくさん飲むボルドーの人たちが、フォアグラのような動物性脂肪を多くとるわりに動脈硬化による虚血性心疾患死亡率が少ないのは、このフラボノイドの効能のおかげと言われています。
●カテキン
緑茶の成分で有名な茶カテキンですが、赤ワインにもカテキンが豊富に含まれています。カテキンの効能には、活性酸素を抑制する抗酸化作用が有名です。
また、体脂肪を燃焼しやすくするダイエット、美容効果もあります。
フランス女性や日本女性が、魅力的なのもこのカテキン効果かも知れません。
お酒は、飲み過ぎは身体に良くありませんが、ワインは適量(一日グラス1~3杯)なら、健康に良いとされています。
21世紀。ワインは、フランスだけでなく日本でも豊富に手に入る時代になりました。
あなたもワインを飲んで、健康なシニアライフを目指しませんか?